防水性について
2017.12.28
時計修理に持ち込まれるものの多くに水没、水の浸食があります。水の浸食による故障のほとんどは、ご使用上の原因によるものと思われます。
一般に、非防水、日常生活防水、潜水用防水と大別されますが、お手持ちの時計がどの部類に属するかご確認ください。
非防水時計は、汗や雨などによっても浸水・侵食を起こします。日常生活防水では、3~20気圧までの性能があり、低気圧防水のものほど、水没等の注意が必要です。それぞれに使用環境の違いがありますが、潜水用としては適しません。
潜水用防水は、ISO・JISの潜水用防水時計の規格に合格したもののみが、潜水用時計として使用できます。また、防水性能は年月と共に劣化します。定期的に防水性能のチェックを行ってください。水没による故障は、その大半が修理が出来ても高額の修理料金が必要となります。